【3331】こちら雑貨屋ブルドッグ研究所

5年連続赤字、3331雑貨屋ブルドッグ の真実を追う

【首の皮1枚】H27年第3四半期決算を考える。

数日前第三四半期の決算が発表されていました。
「平成27年8月期 第3四半期決算短信[日本基準](非連結)」(PDFファイル・65KB) new!


もはや再建は難しいのではないかと考えていたため
期待値低めに考えていましたが
予想通りやはり残念な結果でした・・・。


正直まじめに決算書を見る気がしないのですが、
一応わたしが気になった点をレビューしていこうと思います。
残念



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まず売上高の推移です。
H27_3Q業績
(クリックすると拡大します)


昨年の年度頭に掲げられた会社予想と大きく乖離している事がわかります。





もはや今となっては慣れてしまったのですが
H26年度も同様に当初の会社予想をことごとく裏切る結果となってしまいました。
H26_4Q業績



毎回のように予想と実績が異なってくると
長年応援している株主としては信頼が薄れてきます。
もはや今後何を発表されても信用出来ないと。


昨年発表された中期計画なんてのはもはや夢物語。。。
「中期経営計画策定のお知らせ」 (PDFファイル・102KB)





とまあ愚痴を言ってもしかたがないので
淡々と見て行きましょう。

10店舗体制の通年業績予想を考える
なんとなく10店舗体制での売上高が導き出せそうですので算出してみます。

まず3Qまでの売上が2,607百万円
そして4Qの会社予想が2,989百万円と発表されています。
その差382百万円。

ここ最近の店舗の減少推移は、わたしの記録している限りでは
・5/11時点 42店舗
・5/18時点 40店舗
・6/1時点  33店舗
・6/15時点 13店舗
・6/28時点 12店舗

3Qは5月末までですので、ざっくりと計算して
382×(2/3)=255百万円が10店舗体制での1Qあたりの売上高と考えられます。

つまり通年ですと255×=1,010百万円
年商10億円ということになります。


1店舗あたりの売上高で考えると
10÷10=1億円ということですね。
アレックスコンフォート神戸北は大丈夫かと思いますが
それ以外は大丈夫なのだろうか・・・・。

なかなか怪しい数字です。



本当に10店舗体制?

決算短信のP7では

2.優良店舗の販売強化
店舗網を優良店舗を中心とした10店舗に絞り、集中的なマーチャンダイジングを実施することで、当該店
舗網での収益構造を構築いたします。
なお、継続予定店舗のうち2店舗は不採算見込みではありますが、撤退違約金による損失が高額であり、
営業継続による損失の方が少ないことから、計画的に継続予定とした店舗であります。




と語られています。
しかしtwitterなどの情報を統合すると、残存する店舗は8店舗です。
残存店舗考察
(出典:わたしの情報をもとに田所研究員が作成)


”店舗網を優良店舗を中心とした10店舗に絞る”と記載していますが、
すでにこの時点で現場情報と乖離が発生しています。


1株あたりの純資産が7.54円涙

ブルドッグの株価がかつて割安と言われていたのは
この1株あたりの株価が高く、PBR的にお買い得だったからです。

2013年6月当時のブルドッグは、株価が約240円に対し、1株あたりの純資産額が1,123円で
PBR=240/1123=0.21 とかなり割安!の水準


出典:なぜ僕は3331雑貨屋ブルドッグに投資したのか?

これがわたしがブルドッグに投資した最大の要因だったのですが
1,123円→約8
まぁ見事な目減りっぷりです。



現状の株価を考える

資産面でお買い得ではない。というか債務超過寸前。
また収益面では黒字化のめどがまったくもって不透明。

上記の状況下で、現在の株価は65円(2015年7月16日時点)

資産面での理論株価は8円ですから
わたしはなぜこんな高値がつくのか不思議でしょうがありません。
一体この株価の根拠はなんなのでしょうね・・・。


わたしを含めた素人の方は手出し無用だと思います。









以上決算書をみて思ったことをつらつらかきました。
補足がありましたらコメントをおねがいいたします。
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[ 2015/07/17 05:16 ] IR発表資料を読む | TB(-) | コメント(18)
今回の決算は、損失を先送りして作ってきたのかなと見ていますが、どちらにせよ期末には損失で出てくるわけで、あんまり意味は無いでしょう。

見るべき点は、在庫商品が3億円台になってる所ぐらいでしょうか?よく短期間で売り切ったなと感心しました。仕入れたばかりの商品をセールで売れば、飛ぶように売れると言う事なんですね。

残ってる資産で現金化できるものは、6.5億円分の不動産ぐらいです。そのうち4億円は売却済みで借金の返済に充てられます。現預金5.9億とあわせて10億。残りの不動産が簿価で売れたとしても2億ちょっとが出てくるだけです。

一方、金融負債は短期11億、期近長期2.7億、長期3.1億。約17億。

金融負債だけを見ても、ソロバンが合いません。
[ 2015/07/17 08:42 ] [ 編集 ]
レスです
ジョージ研究員

詳細解説有難うございます。

たしかに商品が
2Q時 1,038,306千円

3Q時 364,229千円

と約6.7億円も減少していますね。



対して売上原価は
2Q時 1,142,279千円

3Q時 1,935,539千円

と約7.9億の増加。


つまりこの差額約1.2億円が
3Qで仕入れを実施した額です。

10店舗残しとして
1店舗あたりの仕入れが1,200万円。
通年で4,800万円。


年商1億円以上を狙う必要がある現状では
すこし少ない金額にも思えます。





また返済原資が10億円にたいして
返済義務が17億円。

7億をどうやって調達するか。
と考えると増資も考えられる気がしました。。。



ストライカー研究員

わたしをはじめこのブログには
真摯に応援していた投資家の方もいるので
♪あっぱれ決算という表現は控えていただきたいと思います。


投資家デビューされているんですね。
どこを買われているんでしょう??

従業員をはじめとした関係者がが幸せになる経営を学べるといいですね。
[ 2015/07/18 07:04 ] [ 編集 ]
おお空売りですか
信用取引は怖いので
やったことがないのですが

空売りで数百万稼がれたのは素直にすごいなと思います。
元手も貯めるのも苦労されたでしょう。

そんなに稼がれたのであればもうブルドッグへの恨みは消えたのではないですか??


あと九州にお住いなので
8203のミスターマックスなんか面白いと思うのですが
いかがでしょう?
[ 2015/07/18 14:04 ] [ 編集 ]
ブル時代は正社員登用詐欺でアルバイトでしたからどうしても収入が劣ります。
先を見据えて貯金していたのが正解でした。
信用取引は「株価が下がっても儲けが出る」ところが魅力かなと思います。
20代という若い時間はもう二度と戻ってきませんから本当に後悔の日々です。
ミスターマックスは100株なので買いやすいからいいですね。
チャート的には押し目で反発しそうですし。
今後ブルは経営統合による株価の変動が気になります。
また買うつもりはありませんが、ホルダーの方々はヒヤヒヤさせられる日々を送るでしょうね。
また上場廃止の可能性もありますから安心して持てる株でないことは確かです。

[ 2015/07/18 14:35 ] [ 編集 ]
この研究所にそぐわないコメントが目立ちますね。
ブルドックに特化して情報交換する場に
単なる悪口や自己紹介は不要と思います。


[ 2015/07/18 20:28 ] [ 編集 ]
レスです
匿名研究員


ストライカー研究員は
元雑貨屋ブルドッグ従業員で関係者ですので
研究を進める上では参考になることもあります。


ただこのブログは批判はすれど
誹謗中傷をする場ではないと考えていますので
過度であれば注意はしています。
[ 2015/07/19 02:57 ] [ 編集 ]
売上高の推移が会社予想といくらか差があるのは、「アクサス系の商品を導入したが、売れなかった」というのもあるのでしょうか?
[ 2015/07/19 07:22 ] [ 編集 ]
レスです。
商研を畳んだのでそういうことになりますね。


アクサス直下の運営店舗の1店舗あたりの平均売上額は4億1000万円。

それゆえ、アクサスのノウハウを導入すれば
売上額はすぐに上がると考えていたのでしょう。

わたしも実際そのように判断しました。



けれど事は簡単にいかなかった。

商品を入れ替えればOKという単純なものではなく
そのお店の認知度・客層といった要素が
小売業においては非常に重要な要素だったわけですね。
[ 2015/07/20 10:00 ] [ 編集 ]
確かに「認知度」も大切ですね。

雑貨屋ブルドッグばかりの地に「チャーリー」や、「文具館」が出店しても最初は何の店かわからないですよね。
業態転換すると客層も
変わりますね。

あくまでも予想ですが、
客層は、ブルドッグだと中高生等、チャーリーだと主婦等
かと思います。

若者の多い地域の店舗はブルドッグ、主婦等が多い地域にはチャーリー
等と業態転換をするならば、その地域に合わせるのも大切なのかな?
と思いました。
[ 2015/07/20 15:53 ] [ 編集 ]
同じ日本といえども
カップ麺のどんべえが西日本・東日本で味を変えているのと同様に
雑貨のトーンも地域ごとに異なるのでしょう。

アクサスの都会的でハイセンスな商品は
地方では理解されなかったのかもしれません。

田所研究員が商研商品を愛したように。
[ 2015/07/20 16:54 ] [ 編集 ]
14年秋のセールで設置されたアンケートは
「どの地方でどの商品が人気か」
を調べる為だったのでしょうか・・・

大変個人的で申し訳ないのですが、、私はあまりアクサスの
商品に対して、あまり魅力は感じませんでした。
どちらかと言うと、アクサスと連携前の商研商品の方が面白みがあり、「買ってみよう」と思える商品でした。
不良品が多かったですが・・・
[ 2015/07/21 18:59 ] [ 編集 ]
レスです
ひょっとすると
アクサス流が通じないと気づいて
あわててアンケートで再マーケティングしたのかもしれません。


しかし商研はすでにつぶしてしまいましたから
かつての商品の再仕入れとはいかず・・・。

不良品さえなければ今とは違う状況だったでしょうね。




わたしは前も書きましたように
アクサス系の商品のほうが好きです。
正直商研商品の魅力がわかりません。


このようにわたしと田所研究員の間にある
商品の嗜好の違いが

当時の経営陣と現場店長の間にあったとおもいます。




[ 2015/07/22 22:03 ] [ 編集 ]
成る程。
アクサスが通じないと感じアンケートを
実施。
ありえますね。

私も、一部の商研商品には魅力を
感じられません。
クリスマス雑貨等はいいですが・・・

従業員にもどのような商品がいいか、
アンケートしたほうがよかったかもしれないですね。
[ 2015/07/23 15:24 ] [ 編集 ]
投入して欲しい商品に関しては、日々の業務日報などで随時報告する体制ではありました。
また、本部のシステムでは拾いきれない商品の細かい動向や売れ筋なども報告していました。
地域別でも売れる商品が違うので、入荷数の調整なども多くの店長達が要望を上げていたと思います。
また店舗のPCから本部システム内に入っても「新商品要望」を投稿するフォームなどがトップ画面に出ていました。
ただ・・・それらの意見や情報をすくい上げる人がいなかったのでしょうね。
あとは、本部の役員や商品部のプライドが高すぎたこともあるのかも。
「現場がいちいち口を出すな」的な雰囲気はバリバリありましたから。

それでも、商研商品や商研ブランドの「PEACH SALON」はそこそこ人気もあり、他社への卸しも比較的多く、他の雑貨店の店頭でもたまに見かけることもありました。

ブルドッグは店内の雰囲気や展開商品が、ライバルがいない丁度程よい部分を攻めていたような気がします。そういった意味で田舎ウケ、ファミリー層ウケしていたのだと思います。
評価する人やしない人が極端に分かれるのもなんとなくわかります。
[ 2015/07/24 08:50 ] [ 編集 ]
レスです。
田所研究員

アクサスには分からない独特の雑貨センスが
ブルドッグにはあったのでしょうね。
不良在庫の多さがイメージ悪化になってしまい
本来の価値を発揮できなかったのでしょう。




T研究員

なるほど、ハード面ではきちんと吸い上げる仕組みが整備されていたけれど
ソフト面(人材面)で対応しきれなかったと・・・。
なんだかすごくもったいないですね。


”「現場がいちいち口を出すな」的な雰囲気はバリバリありましたから。 ”


この姿勢になる気持ちは分からないでもないです。

なぜなら当時のブルドッグは商品状態がひどい上、過剰在庫により業績が悪化していましたから。
それを一新しようとすると強気の姿勢にならざるを得ないのではないかと。
粉飾のイメージも上記姿勢により拍車をかけてしまったのかもしれません。


「PEACH SALON」というブランドがあったのですね。
卸売事業も昨年までの決算に掲載されていましたね。
今でも流通在庫品がamazonで売っているようです。
http://u222u.info/mKK0



過去データを算出してみました。
===================================
      卸売上(千円) 全売上に対する割合
H16  1,419,782  7.1%
H17  1,237,030  5.4%
H18  914,974  3.4%
H19  794,180  2.9%
H20  910,516  3.6%
H21  814,466  3.8%
H22  692,809  4.2%
H23  669,268  5.2%
H24  558,861  5.0%
H25  493,451  5.4%
H26  51,749   0.8%
===================================

全体に対する売上は5%前後となかなかの存在感。
最盛期は10億を超える売上があったんですね。


商研商品のキラリと光る部分を
うまく見定めることができていればなぁと思うと残念です。
[ 2015/07/25 16:43 ] [ 編集 ]
確かに、「PEACH SALON」は他の雑貨屋にもありました。
私の親が店長をやっていた雑貨屋にもありました。

日報で報告する体制等があったのですね。
体制はいいと思いますが、その意見を
すくい上げる人がいないならあまり意味がないのでは?
と思いました。
もう少し、本部に人が居たならば今の状況が変わっていたかもしれないですね。
[ 2015/07/25 22:47 ] [ 編集 ]
御殿場店、国府店が閉店してますね。
残り9店舗。
ブル3 
ザナード1 
アレックスコンフォート2 
文具館1 
チャーリー1 
ツールデザイン1

三和西橋は合意解除出来たという発表があったので、一応は予想の範囲内なんでしょうか?
[ 2015/07/27 01:39 ] [ 編集 ]
レスです
田所研究員

PEACH SALONの裾野は広かったんですね。
なぜ本部はボトルネックだった仕入れを行う部署を増強しなかったのか。
したけれどうまく機能しなかったのか?だったらなぜ?

まだ追求すべき点は多くあると思います。




ジョージ研究員

先週末で閉店したようですね。
10を切っちゃいましたか。

8月末の決算までなにかアクションがあることでしょう。
ザナードはおそらく閉める方向なのではないかと。

・・・8店舗を切ってしまうかもしれませんね。
[ 2015/07/28 03:41 ] [ 編集 ]
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プロフィール

ピーターミンチ

Author:ピーターミンチ
ピーターリンチ・本多静六に憧れる個人投資家です。
大学時代、みなが使っていた雑貨屋ブルドッグ。
そのブルドッグが実は上場企業で、ズタボロの状態になっていた事に興味を持ち、株主に。実地調査を織り交ぜながら研究します。

2014/12/05
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